儲かるHACCP

中小企業・個人事業主のための 儲かるHACCP への道しるべ 

食品衛生法が改定されて、すべての食品事業者にHACCP導入が義務化しました。

みなさんの食品事業所では、どんなHACCPを導入していますか?    ・・・「儲かるHACCP」になっていますか?

※以下の記事は、食品製造従事者50人未満の食品製造事業所でのHACCPについて記述しています。

Youtube動画 「はかせの 儲かるHACCP」 を公開しました。

儲かるHACCP 勉強会を開催します。


儲かるHACCPのための道しるべ

 もし、お子様が遊んでいて転んで怪我をして血を流していたら、あなたはすぐにその血を止めてあげたいと思いますよね。

 もし、あなたの食品工場で、毛髪等の異物混入の苦情が続いていたり、商品ラベルの貼り間違いや賞味期限の印字ミスで製品の返品が続いたら、あなたは「工場の現場がたるんでる」と𠮟りつけるだけですか? 冷静に原因(誰がではなく、何が原因なのか)を突き止めて対策することが大切です。

 衛生管理とか品質管理は、儲けを減らす余分な出費ではありません。御社から流れ出ていく出血をとめる治療です。

 そして、危害をあらかじめ予見して予防するHACCPは、経営者も従業員もみんなが安心して事業を続けるための仕組みづくりのひとつです。


HACCPの導入状況

 あなたの食品工場のHACCPの導入状況は、どんな状態でしょうか? 1~8のレベルがあります。

  1. あなたの食品工場に、HACCPが法的に義務付けられていたなんて、知らなかった。

  2. あなたの食品工場に、HACCPを導入しなければならないと知っているが、まだ着手できていない。

  3. 厚生労働省のWebサイトから、業界団体が作成した「HACCPの考え方を衛生管理のための手引書」を入手したが、まだ読んでいない。

  4. 業界団体が作成した「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」を読んでみたが、何をすればいいのかよく判らない。

  5. 業界団体が作成した「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」を丸写しして、あなたの食品工場の衛生管理計画にした。

  6. HACCP導入チームを組織して、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」を読み合わせしながら、
    あなたの会社の業務内容に合わせて衛生管理計画を作成した。

  7. あなたの会社で、CODEXのHACCP7原則12手順をひとつずつ積み上げて、あなたの会社の業務内容に合わせて衛生管理計画を作成した。

  8. 経営コンサルタントを招いて助言を受けながら、HACCPを含む食品衛生管理システムの第三者認証を受けた。

 今、どの段階にあっても、あなたの食品工場の衛生管理の向上のためにこの文章を読んでくださっていることはとても貴重なことです。あなたの食品工場にかかわるすべての方々に代わって、あなたに感謝を申し上げます。
そのうえで、レベル1~4の状態は、食品衛生法に違反している状態であり、今すぐHACCP導入に着手することが必要です。

 食品製造従事者50人未満の食品製造事業所に限定していうと、レベル7や8の状態は、オーバースペックかもしれません。
あなたの食品工場でやらなければならないことは、HACCPだけじゃないからです。


HACCPの導入

 今オススメしているのは、上のレベル6と7の中間です。実現するためには①から順に④までのステップを踏みます。
① CODEXの
HACCP7原則12手順を、まず知りましょう。
②「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」を入手しましょう。
③ 手引書を読むときには、CODEXのHACCP7原則12手順のどの手順が書いてあるのかを意識しながら、みんなで手引書を読み合わせましょう。
④ あなたの会社の業務内容に合わせて、手引書を書き換えていくようにして、あなたの会社の衛生管理計画を作成しましょう。


HACCPの実践

 HACCPの価値は、衛生管理計画を作成しただけでは得られません。

  • 衛生管理計画を実行するために、誰にどんな役目があるのかを明確にして、階層の責任や権限を割り振りましょう。

  • あなたの食品工場のすべての食品製造従事者に、時期や従業員のレベルにあった衛生管理計画のルールを教育してください。
    日常的に繰り返し行うことが大切です。

  • 衛生管理計画に挙げられている役目をきちんと実行し、記録を残しましょう。

  • CCPにかかわる計測器の整備点検管理をしましょう。

  • 定期的(半年に1度をオススメ)に、衛生管理点検会議を開催しましょう。会議では次の内容を点検して、
    問題点や課題点が見つかったときは、改善案を提案します。

      • 前期と今期の製造数・出荷数、製造経費

      • 前期と今期の事故クレーム等の発生状況

      • 重要管理点(CCP)における製造記録

      • その他の製造記録類

      • 教育の実施状況

      • 計測器の整備点検状況

      • 従業員からの提案や意見

      • 各部署から提出されている改善案

  • 衛生管理点検会議でまとめられた改善案は、経営層の会議で決定し実施すること。
    改善決定内容に沿って、衛生管理計画や製造標準作業書などを修正すること。

  • 以上のことがらが、経営方針に従って、すべての関係者(顧客、取引先、従業員、経営層、投資家、社会)の利益を最大化するように実施されること。


もう一度HACCP

 もし、あなたの食品工場のHACCPに問題があったら、もう一度HACCP導入からやりなおしてみるのもいいかもしれませんね。

 エコロフーズ・コンサルティング・カンパニーでは、HACCP導入支援をしています。

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